ゲルを基材とした化粧品が注目されています。
ゲルとは、植物や海草などに含まれているネバネバした粘質の総称です。身近なものとしては、オクラや山芋などのネバネバもゲルです。化粧品原料としては、中近東を産地とするマルメロという果物の種子などがあります。また昆布のネバネバの成分アルゲコロイドやミカンなど柑橘系の皮からとるペクチンもゲル素材として多く利用されています。
ゲルを化粧品材料として用いる試みはこれまでにもありましたが、抽出方法が難しいため、ゲルと名前がついていても、その多くが合成品である場合が多いようです。
天然のゲルは合成品と異なり、刺激も少なくて肌に優しく作用するのが特徴です。天然のゲル化粧品によって、ノンオイルにも関わらず、お肌に潤いを与えることができるようになりました。
化粧品のCMでは、コラーゲンとか、ヒアルロン酸と各種のビタミンなど、その中に含まれる有効成分についての説明に終始していますが、化粧品基材(基本となるもの)のほとんどは油脂と水、さらに界面活性剤なのです。油と水はご存じのように、このままでは溶け合いませんが、これを混ぜ合わせるのが乳化剤としての界面活性剤の役割です。
界面活性剤は、中性洗剤の主成分として知られていますが、水質の汚染や環境への影響が懸念されています。これを何気なく毎日肌に塗っているのですが、皮膚への障害を懸念する説もあります。
また、乳液やクリームの主成分となっている油脂にも問題があります。油というものは、水の上に膜を作ります。保湿効果という面では良いのですが、その結果として皮膚への酸素の供給を遮断し、皮膚呼吸を妨げてしまいます。
これでは、化粧品本来の目的とは反対の働きを助長する結果となりかねません。
ゲルには肌の潤いに欠かせない保湿性を高める成分が豊富に含まれます。そのために油脂成分を用いなくても、潤いと張りのある
肌を保つことができます。油脂を使いませんので、必然的に界面活性剤も不要です。
また、ゲルは通気性がきわめて高いので、皮膚呼吸が妨げられることもありません。
試みに、金魚鉢にゲル化粧品を(ゲルクリーム)入れたらどうなるか?という実験を試みています。この結果、ゲルは水に溶けても水面を覆うことはありませんし、有害成分を含みませんから金魚は以前と変わらずにイキイキとして泳ぎ回ります。これと対照的に、一般の動植物性油脂を基材としたクリームを入れますと、金魚は酸欠になりダウンしてしまいました。
金魚も泳げる、環境にもお肌にも優しいゲル化粧品が話題です。
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